iPhoneには、アプリ間で使える共通のファイル置き場がフォトライブラリーしかありません。
なので、添付メールでエクセルファイルを受け取っても、そのメーラーでしか閲覧することができませんでした。(だからGoodReaderのように接続先と閲覧可能な形式が豊富なアプリが売れたのだと思います)。
iOS4で追加されたinter-app Document Interchange(分かりにくいので以後アプリ間ファイル交換)は、アプリ肥大化の流れを変える新機能です。
アプリがこの機能に対応すると、同じく対応した別のアプリへファイルを送ることができます。
この機能を知るのに一番分かりやすいのが、先ほどの添付メールです(メーラーもアプリなので同じ要領です)。
例えば、iPhone標準のメーラーでワードの添付ファイルを受け取ったとします。添付のワードファイルは一度ダウンロードしなければなりません。
ダウンロードが終わると勝手にファイルが開き、この状態になるまでは、iOS3.xと同じです。 iOS4からは右上に「次の方法で開く…」というボタンが現れます。
これをタップすると、
こんな感じで、このファイルを開くことができるインストール済みのアプリが候補に挙がります。
ここで、例えばGoodReaderを選ぶと、
この通りGoodReaderのローカルルートにファイルがコピーされます。
実はiOS4対応したGoodReaderもアプリ間ファイル交換できます。Actionボタンをタップしてファイルを選択し、サブメニューを表示させます。
サブメニューのなかに「Open In…」というボタンがあるのでタップすると、
メーラーの時と同じように、開けるアプリがリストアップされます。
今回はDocuments to Goを選んでみました。さすがに、キレイにワードファイルを開いてくれます。
と、まぁこんな感じで、アプリ間ファイル交換に対応したアプリなら、そのアプリが得意とする加工をファイルに施して、別の対応アプリへリレーして行くことができるわけです。
これなら、1つのアプリで機能や保存方法をたくさん付けてアプリが肥大化しなくても済むようになりますね。
でも、1つのファイルを加工しているわけではないので、やっぱり共通のフォルダが欲しいところです。