iPhoneとMacBook(OS X Lion)をアドホック接続:再び

iPhone5 OK
iPhone4s OK

以前、iPhoneとMacでアドホック接続する記事で、iOS6になったら出来なくなったと追記してましたが、実は出来ていたことが分かりました。

出来なくなったのは、アドホック接続した状態でiPhone(GoodReader)へのhttpアクセスでした。

ただ、iOS5の時のようにiPhoneへ直接ファイルを置くことは出来ないので、Macのフォルダを介してファイルのやり取りをする事になります。

と言う訳で、以前の記事とダブりますが、Ad-hoc接続してMacとiPhoneのGoodReaderでファイルをやり取りする方法です。

make_network01 
1)メニューバーのWiFiマークをプルダウンして、「ネットワークを作成」を選びます。
2)出てきたウィンドウで、セキュリティーに「128ビットWEP」を選び(高度な暗号の方が安心)、パスワードを入れて作成します。
ネットワーク名は任意で大丈夫です。パスワードは、13文字必要です。

choose_network01 
3)作成後しばらくすると、メニューバーのWiFiアイコンが少し変わります。これをプルダウンすると、作ったネットワークに切り替えられたことが分かります。
元のWiFiに戻すなら、「(作ったネットワーク名)との接続を解除」を選びます。
これでMac側の設定は終わりです。

IMG_2425
4)iPhone側は、普通にWiFiネットワークを選ぶように、Macで作ったネットワークを選びます。
設定したパスワードを入れたら、iPhoneとMacの接続は完了!
ここまでは、以前の記事と同じです(つまり、ここまでがアドホック接続)。
ちなみに、iPhoneの回線マークは、何故かその時に繋いでいる回線のマークが表示されます。設定アプリでWi-Fiの接続先がMacであれば、アドホック接続なので大丈夫です。

ここから、アドホック接続を活用してiPhoneのGoodReaderとMacでファイルのやり取りを説明します(以前に紹介したWi-Fiでのやり取りと同じです)。
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先ず、Macの「システム環境設定」から「共有」を開きます。
サイドバーから「ファイル共有」を選び、「ローカルネットワーク上のコンピュータから〜」に書かれた、「(Macの名前).local」というコンピュータ名を控えておきます。

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次は、iPhoneです。GoodReaderを開き、トップメニューから「Web Downloads」を開きます。

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「Connect to Servers」を開きます。

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接続先がたくさん並んだリストを下へスクロールして行き、「AFP Server」をタップします。

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接続先の設定画面が開きます。上から順に説明します。
「Readable Title」は、先ほどのリストで表示される名前です。任意で大丈夫です。
「URL-address」は、最初に控えておいたMacのコンピューター名を入力します。
「User」と「Password」は、Macにログインする際に使用するものを入力します。
全て入力したら、「Add」でリストに追加します。
下層のフォルダに直接アクセスすることもできます。
「afp://コンピューター名//(好きなフォルダ)/(好きなフォルダ)/…」と書きます。「//」が何も付けない時の一番上に表示される階層です。階層を移動すると時間がかかるので、よくアクセスするフォルダ毎に接続先を作っておくのも良いかもしれません。

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先ほど追加した接続先がリストに並びました。これで準備完了です。次からは、リストを開いてこの接続先を選ぶだけです。
では、実際にファイルのやり取りをしてみます。先ずは、iPhoneからMacへファイルを送付します。
追加した接続先の名前をタップします。
ちなみに、右側の矢印アイコンをタップすると、先程の設定画面が開きます(URL-addressには、入力したIPの頭に「afp://」と付きます)。
接続先を消したいなら、接続先の上で右へフリックして「Delete」ボタンを表示します。

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すると、Macのフォルダがずらりと並びます。
自分のドキュメントにあるフォルダへファイルを置きたいので、先ずは自分(ユーザー名)のフォルダを開きます。フォルダを開くには、フォルダ名右にある矢印アイコンをタップします。ちなみに、画面右上の「Close」をタップすると、接続を中断します。画面左下のリロードアイコンをタップすると、現在開いているところを最新の情報に更新します。

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お目当てのフォルダに辿り着いたら、画面下の「Upload」をタップします。

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GoodReaderにある、どのファイルをMacへ送るかを選択します。
今回は、あるフォルダの下にファイルが入っているので、そのフォルダを開きます。
ちなみに、フォルダ名をタップするとフォルダをアップロード、画面左下の「Select All」で今の場所のファイルやフォルダを全部アップロードします。
画面右上の「Cancel」で、アップロードするファイルの選択画面を抜けます。

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お目当てのファイルを選択したら、画面右下の「Upload X item」をタップします。複数選択が可能です。選んだ分だけXの数字が増えます。


アップロード処理が始まって、、、

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これでMacにファイルを置くことができました!

それでは、逆にMacからファイルやフォルダをダウンロードする方法を説明します。
と言っても、開いた接続先で、Uploadじゃなくてフォルダやファイル名をタップするだけです。

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上は、Macにある3つのファイルを選択してダウンロードするところです。画面右下の「Download 3 items」をタップします。

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iPhone(GoodReader)のダウンロード先を指定します。
フォルダの移動は、アップロードの時と同じです。ダウンロードしたい場所が決まったら、画面右下の「Download X items here」をタップします。
ちなみに、ログインした管理権限によっては(普通は大丈夫です)、画面左下の「New Folder」をタップしてフォルダーの作成ができます。

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先の「Download 〜 here」を押したら、もうダウンロードは始まっています。
この画面を抜けて確認してみます。「Close」をタップします。

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接続先のリストに来ます。さらに、画面左上の「Web Downloads」をタップして、この画面を抜けます。

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「Downloads in Progress」の欄に、ダウンロードの進捗が現れます。
ダウンロード中は、プログレスバーがいっぱいになるまで動き続けます。「X」をタップすると、中止します。
バーがいっぱいになると、そのファイルはダウンロード完了です(複数あるときは、下にスクロールできます)。
ゴミ箱のボタンは、ここのリストからちなみに、報告を消すだけで、実体のファイルは消えません。
ダウンロード完了したファイル名をタップして、格納先を見てみます。

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バッチリ、MacのファイルがGoodReaderへダウンロード出来てますね。ちなみに、ファイル名が青なのは、移動して未読の印です。1度開くと黒になります。


このアプリをiTunesStoreでチェック!

こんな感じで、iPhone4sのようにテザリング機能がなくても、iPhoneとパソコンでダイレクトにファイルのやり取りが出来るのは嬉しいですね!

<追記>——
20130206-222142.jpg
昨日は使えてたのに、エラーが出てGoodReaderでMacを呼べなくなった!という時は、、、

20130206-222632.jpg
Wi-Fi接続先リストからMacを選んで、、、

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「このネットワークを削除」しちゃいます。
再度接続し直せば、GoodReaderでリストが表示されるはずです。
</追記>——