アドオンでiPhoneのファイルHUBになりつつあるGoodReader

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何度かのアップデートを経て、様々なファイルアクセス方法を実装してきたGoodReaderですが、アドオンを追加することで添付メールやFTP、GoogleDocsにも対応できるようになりました。

アップデートにより、アドオンが含まれた状態になったようです(少し価格が上がったけど)。

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まず特筆すべきは、iPhoneのフォトライブラリーから写真を取り込めるようになったことです。メニューにImport picturesの欄が増えています。
これをタップすると、

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おなじみのフォトライブラリーが現れます。(この直前に、ライブラリーを選ぶメニューも出ます)
写真をタップすると、写真が一瞬グレーアウトして読み込み始めます。
続けて複数枚選ぶことも出来ますが、グレーアウトした写真は元の色に戻ってしまうので、何を選んだか覚えておかなければ重複して読み込むことになります。
選び終えたら、右上にあるcancelを押します。

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フォトライブラリーを抜けるとDoneと出てMyDocumentsに格納されたことが報告されます。

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確かにPicture.jpgが入ってます。読み込んだ写真のファイル名は「Picture~.jpg」となり、~には読み込んだ順の数字が付きます。
(あとで、1枚ずつファイル名を変えることはできます)

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試しに写真のファイルをタップすると、写真を表示します。
画面左下には、スライドショーをするための操作ボタンが3つあります。
また、カメラアイコンは、別経由でダウンロードした写真をフォトライブラリーへ移す事ができるものです。

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画面右下のロテートボタンで縦横の向きを変えることもできます。
写真をタップすると、周囲のインターフェース表示が消えて写真が拡大表示されます。もう1度タップすると、インターフェースの表示が復活します。

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PDFのビューワも少しアップデートされています。試しに、MyDocumentsにあったpdfを開いてみました。
パッと目に分かるのは、画面左にスライダーが付いた事です。
これは、ページ間の移動を容易にするものです。

このアプリをiTunesStoreでチェック!

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次に大きな変更点は、ファイル検索機能が付きました
ファイルをダウンロードしていると、GoodReader内に持っているファイルが大量に増えるので、ファイル探しに検索は欠かせません。

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検索窓に文字を入力していくと、その時点で該当するファイルを次々にリストアップします。日本語もOKです。
お目当てのファイルがあったらタップすることで、そのファイルを開きます。
画面下で検索方法を切り替えます。
検索方法は、
・By nameでファイル名の部分一致(文字が含まれていればファイル名の途中にあっても検索対象)
・Rec.readは最近閲覧したファイル
・Rec.addedは最近追加されたファイル
・Starredはお気に入りを設定(後述)したファイルです。
文字で探す必要があるのはBy nameだけです。
ファイルへジャンプせずに検索を終えたい場合は、closeを押します。

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次に前回からの大きな変更は、Actionsモードが付いた事です。
ここをタップすることで、1つから複数のファイルに対していくつかの操作をすることができます。

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ざっと概要を説明します。
Actionsをタップしてファイルを選ぶと、次に出来る操作が画面下にメニューとして現れます。
青いボタンの…
・Zipは、そのファイルをzip圧縮して新しいファイルを生成します。
・E-Mailは、そのファイルを添付メールします。
・Renameは、そのファイルの名前を変えます。
・Copyは、そのファイルをコピーして別のフォルダや、FTPアドオンを購入(後述)していればFTPのディレクトリへペーストできます。
・Cutは、Copyの移動版で、元の場所にファイルを残さずにペースト先へ移動します。
・New Folderは、新しいフォルダを作ります。
・>>は、次のメニューを表示します。

黒いボタンの…
・Select Allは、現在リストされているファイルをすべて選択します。
・Deselect Allは、現在選択しているファイルをすべて非選択にします。
赤いボタンのDeleteは、選択したファイルをまとめて削除するのに便利です。

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>>で次のメニューを表示すると以下が現れます。
・New Fileは、新しいテキストファイルを生成します。
何かファイルが選択していれば、以下もアクティブになります。
・PDFPortfolioは、PDFポートフォリオに対応したファイルなら操作ができるようですが、対応したファイルが無かったのでどうなるかは分かりませんでした。(No portfolioとエラーが出ました)
・Mark Readは、ファイルを既読にします。(ファイル名が黒字になります)
・Mark Unreadは、ファイルを未読にします。(ファイル名が青字になります)
・Protectは、GoodReader内で、ファイルをパスワード保護することができます。この機能を使うには、事前にGoodReaderのSettings>General SettingsにあるSet password for files&foldersで共通のパスワードを設定します(パスワード設定時はconfirmで確認の入力も促されます)。未設定でProtectしようとすると、Can`t set protectionというエラーが出ます。
・Unprotectは、GoodReader内でかけたファイルのパスワードを解除します。
・Starredは、ファイルをお気に入りにします。これは、画面右にある空の星マークをタップしても同じことができます。
・Non Starredは、ファイルのお気に入りを解除します。同じく、画面右の塗られた星マークをタップすると解除できます。
・Linkは、他のアプリからそのファイルへのリンクアドレスをiPhoneのクリップボードに生成します。これを例えばメモ帳にペーストしてタップすると、グッドリーダーを開いて、そのファイルを開きます。(Zipファイルなどを開こうとすると、GoodReaderまでは開きますがエラーが出ます)
・Todo Taskは、Appigo Todoというアプリと連携ができるようですが、私は持っていないのでToDo app not foundとエラーが出て確認ができませんでした。

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ファイルを選んだりcutやcopyすることで、状況を文字で表してくれます。
画面右上のDoneボタンをタップすると、Actionsモードを出ます。

ファイルのcutやcopyを具体的に説明します。
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Actionsモードでファイルを選んでCut(またはCopy)ボタンを押します。

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すると、ファイルアイコンの横にハサミのアイコンが付いてcutされたことを表します。(Copyの時はクリップボードのアイコンが出ます。)
copyの場合は、同じフォルダ内にそのままPasteボタンで複製になります。
別のフォルダやFTP先にペーストしたい場合は、ここで画面右上のDoneを押してActionsモードを抜けます。
Actionsモードを抜けても、cutやcopyしたファイルは薄くなってアイコンが付いています。
この状態で他のフォルダへ移動します。前述のファイルがcutやcopyされることで表示されるメッセージ欄に「Items to be moved: 1」と記されています。(copyの時はcopied)
この状態でActionsモードにして、アクティブになっているpasteボタンを押すと移動(またはコピー)ができます。

次はRenameです。
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この機能は、ファイル名を変更できるだけです。

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現状はGoodReaderでhtmlファイルの編集ができないので、ここで拡張子を適当に削って対応していないファイルにし、TXT Viewerで強引に開いて編集モードで修正し、後でhtmlに戻すと言うワザが使えます。

Linkは他のアプリと間接的に連携するのに便利かもしれません。
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Actionsモードでファイルを選んでLinkをタップすると、クリップボードにリンクをコピーしたと表示されます。

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このまま、他のアプリへリンクをペーストして、それをタップすればGoodReaderが開いてファイルが開きます。但し、リンクしたファイルをGoodReader内で移動してしまうと、見つからないと言われるので注意が必要です。

Zip/Unzipは、メール添付アドオン(後述)を購入すると非常に便利です。
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PCのLhaplusなどでパスワードを設定したzipファイルも解凍できます。Gmailへ添付して、安全にサクっとGoodReaderへ読み込みたい時にとても便利です。

New Fileでは、ビューワの領域を超えて、ついにテキストファイルの生成もできるようになりました。
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ActionsモードでNew Fileをタップすると、New text.txtという名のテキストファイルが生成されます。(もちろん、前述のRenameで好きなファイル名にできます)

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生成直後は、中身は当然空っぽです。画面下のメニューにある編集ボタンをタップすると、カーソルが現れて文字の入力ができます。(この編集ボタンは、既存のテキストファイルなどにも使えます)

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編集中は、終始キーボードが表示されます。もちろん、画面を横にして書くこともできます。
入力した文字は、Saveで保存します。
Closeで編集モードを抜けます(保存せずにCloseしようとすると、保存するか否かを迫られます)。

1~2行だけだと書いた文字が隠れて、先の閲覧画面の状態になるので焦りますが、フリックすると書いた文字が隠れていることが分かります。(タップすると周囲のメニューが隠れてフル表示になります)

テキストファイルの閲覧機能もパワーアップしました。
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閲覧モードでの検索機能は、テキストでも使えます。検索アイコンをタップすると、サブメニューが表示されます。ここで、FindTextをタップすると、

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検索したい文字を入力できます。過去に検索した履歴もリストアップされて便利です。

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検索した文字がヒットすると、サブメニューが3つの虫眼鏡に変わり、検索方向を上下に変えることができます。
×の虫眼鏡で検索モードを抜けます。
ちなみに、他の文字を検索したい時は、この状態で本メニュー内の虫眼鏡をタップすると、再度最初のサブメニューが重なって表示されます。

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検索サブメニューにあるBookMarkは、閲覧している箇所をしおりとして保存しておくことができます。
Add Bookmarkすると、しおりの名前を入力でき、その名前でボタンが生成されます。
これをタップすることで、いつでも保存した場所から閲覧できます。(GoodReaderを閉じても、削除するまで保存されています)
この機能は、PDFなどでも使用できます。

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画面下メニューの歯車アイコンをタップすると、テキストファイルの閲覧設定ができます。ここでは、文字エンコードやフォント、サイズ、表示の仕方、プレーヤーモードの速度なども設定可能です。

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ここまで説明しただけでは、まだ完全にアップデートを網羅できていないと思いますが、かなりの機能強化です。

この後は、アドオンを購入する事で、Connect to Serversのアクセス先を増やす事ができるようになった説明をします。

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従来までの本体だけでも、Connect to Serversでは、自分で設定できるWEB.DAVを始め、DropBoxやMobileMe、box.net、MyDisk、FilesAnywhereなどのWebストレージにアクセスすることはできました。

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ver2以降のアップデートでは、アドオンを購入する事で、メールサーバーやFTP、GoogleDocsをアクセス先として加える事ができるようになりました。

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例えば、Mail Server(IMAP, POP3)をタップするとアドオンの購入を促される画面が表示されます。
ここで、Buy this featureをタップすると、Accessing App Storeと表示され、「アドオンを入手」とアプリ内課金の画面が表示されます。
ここで「購入する」を選ぶとiTunesのパスワード入力を促され、入力することで購入が完了します。
課金したアドオンは、画面下メニューにあるインフォメーションメニュー(「i」を丸で囲んだアイコン)をタップして現れるtopicsの中のPaid Add-Onsでも確認と購入ができます。

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アドオンの購入が済むと、購入した機能が使えるようになります。
メール添付のアドオンを購入した後に、Popular Mail Serversをタップすると、サブメニューが表示され、GmailやYahoo、Hotmailなどの設定をすることができるようになります。

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例えば、GmailならIDとパスワードがあれば、すぐに設定できるようになっています。
また、Readable Titleで名前を付けて分ければ、複数のGmailアカウントを管理できます。

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設定したストレージアイコンをタップすると、accessingで少し待たされた後に、GmailのMailboxが表示されました!
Inbox(受信箱)をタップして、メールをリストアップします。
添付付きのファイルはアイコンが付きます。残念ながら、メール自体は読めないようです。(将来のアップデートに期待ですね)
添付付きのメッセージをタップすると、

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添付内容が表示され、その添付をタップすると、いつものダウンロード開始を促すボタンが表示されます。

Popular Mail Server以外でも、自分の好きなメールサーバーを設定することもできます。
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Mail Server(IMAP, POP3)をタップすると、詳細なメールサーバーの設定画面が表示されます。
こちらもReadable Titleで、複数アカウントを管理できます。

最後にFTPです。
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FTP Serverと書かれたアイコンをタップすると、設定画面が現れます。(アドオンが未購入の場合は前述の購入画面になります)

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Readable Titleは、メールアカウント同様、複数の管理が可能です。
URLには、サーバーのアドレスを入れます。
FTPのUserIDとパスワードを入力し、サーバーに適切なエンコードを選びます。(適切でないとファイル名が文字化けします)

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設定が上手くいくと、このようにFTPディレクトリへアクセスできます。
GoodReaderがSFTPに対応していないので、セキュリティを重視するならばVPN接続した上でFTPサーバーへアクセスしたいところです。
ダウンロードはもちろん、前述のファイルcopyやcutの方法でファイルをペーストすることができます(copyやcutした状態だと、画面下のPasteボタンがアクティブになります)。
ファイルの上書きは出来ないので、一度ファイルを消去してからペーストします。
残念ながら、私の設定ではファイルの消去が許可されなかったので、FTPサーバーの設定が必要なようです。。。
でも、新しいファイルをペーストすることはできました。
単純にディレクトリの所有者がrootになっていただけでした。iSSHでディレクトリの所有者をrootからFTPアクセス用のアカウントにしたら削除できました。

長くなりましたが、こんな感じでiPhoneのファイルHUB的にかなり使える存在となったGoodReaderですが、今後のアップデートもますます期待できそうです。

★★WiFi経由でパソコンなどとファイルのやり取りができます!(テザリングができるiPhoneなら、パソコンと直接ファイルのやり取りができます!)★★

★★リストで画像やPDFのプレビューが見えるようになりました!★★

★★GoodReaderとiPhoneExplorerで、iPhoneをUSBメモリにするワザを見つけました。詳しくはコチラ★★


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