長時間停電時の強い味方「乾電池型eneloop充電器」:KBC-E1AS

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先日の東北関東大震災が原因で福島原発がトラブルを起こし、関東では電力不足を補うために計画停電という非常事態が発生しました。最大で4時間もあり得る停電下では、私にとってiPhone3GSが唯一の情報ライフラインです。

でも、バッテリーがヘタってきてるので、外部バッテリー無しでは非常に心もとない。
既に外部バッテリーは3つ持っています。ただ、今持っている3つの外部バッテリーは、今回のような想定外の状況にはマッチしない仕様でした。


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1つはDr.ソーラーで、太陽電池で充電できますが、光では充電能力が低い上に停電が夜だと役に立ちません(電力ソースが全く無い時は最後の砦になる)。

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残りは新旧2つのPowerStationで、通勤中のチョイ足しには最適ですが、長時間の充電には不向きな上に、停電で充電できなくなったら役に立たない。。。
そもそも、仕事が内勤のため、職場と自宅といつでも充電できる環境にあることから、長時間充電できないことを想定していませんでした。

そこで、今回の非常事態に備えて、2つの要望を満たす外部バッテリーを探しました。
1)大容量の充電能力
2)乾電池を使える


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その結果、単3乾電池型eneloop付きの充電器、KBC-E1ASに辿り着きました。
eneloopは充電できる電池として有名ですが、このKBC-E1ASはeneloopとUSB充電チャージャーがセットになっています。

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セット内容は、本体と単3乾電池型eneloopが2本、USBケーブルが1本です。
iPhone用のケーブルは付いていないので、標準の充電ケーブルと同じものを自前で用意する必要があります。

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本体のスライド式カバーを開くと、単3乾電池型のeneloopが入っています。
購入時は、ちゃんと電極には絶縁シートが貼ってあって、電池の電気が流れないようになってます。
もちろん、ここに通常の乾電池を入れて、他の機器へ充電することも出来ます(当然、乾電池への充電はできません)。

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本体のインターフェースです。左のミニUSB端子を入力(eneloopへの充電)、右のUSB端子を出力(他の機器への充電)に使います。
中央は他の機器へ充電開始する時に押すスイッチです。充電するしないを、ケーブルの抜き差しではなく、このスイッチでコントロールできます。
ちなみに、スイッチを長押しするとeneloopの残量を確認できます。点滅の間隔が短いと電池はなく、長いとまだ電池が残っているというサインになります(乾電池では使わないようにと書かれていました)。

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iPhoneとは、こんな感じで繋ぎます。
iPhone3Gsへの充電能力は、eneloopを使って57%から始めて満タンになるまで1時間45分程度でした。それでも満充電のeneloopには、まだ充電能力が残ってました。

乾電池での充電能力も試してみましたが、こちらは本当に緊急時程度にしか役に立たなそうです。
アルカリ乾電池2本で充電できたのは、33%~47%でした。何度か入れ直したのですが、すぐに止まってしまいます(「このアクセサリーは…」というエラーではなく、自然に充電が終わります)。使った乾電池をLEDライトに入れてみるとまだ灯りはついたので、乾電池の電気を使い切ったというわけではなさそうです。
緊急時でもeneloop乾電池が入手できるなら、そちらの方が実用的ですね(eneloopは充電された状態で売っているので)。

<追記>—–
カバンなどに入れて移動すると、稀にスイッチが押されてしまうかもしれません。電池をケースに入れて持ち歩くなら、電池と片方の電極の間に、紙などを挟んでおく方が良いかもしれません。
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充電が始まるとLEDが青く光ります。

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eneloopへの充電は、付属のケーブルでPCから行います(AC電源は非対応だそうです)。eneloop乾電池への充電中は1.5秒間隔でLEDが点滅し、充電が終わると点滅が点灯に切り替わります。eneloop1本で140分、2本なら倍かかるそうです。
この点からも、普段使うというよりは、非常時用というニュアンスが大きいです。
(eneloopは放電しにくい優れた充電池なので、充電した後に長期間放っておいても大丈夫なのです。)

これで、カジュアル充電のPowerStaionと、超非常時のDr.ソーラーの間を埋めるバッテリーが揃い、あらゆるiPhone充電ニーズに対応できるようになりました。
1ヶ月以上は続くと言われる関東の計画停電は、これで乗り切りたいと思います。

★★★容量が2400mAに増えたeneloop proも登場しました★★★


今回買ってみた入出力付きのeneloop充電器です。eneloop乾電池への充電と、iPhoneなどの機器への充電が、これ1台で可能です。


こちらは出力付きのみのeneloop充電器です。既にeneloop乾電池へのチャージャーを持っている方は、こちらのタイプでiPhoneなどへの充電が可能です。


こちらはeneloop乾電池ではなく、専用の充電パックです。入出力が両方付いてますが、電池が切れても他の乾電池が使えません。