iOS4へアップグレード:マルチタスキング編

iPhone5 OK

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iOS4で注目を浴びている機能の1つにマルチタスキングがあります。
ただ、マルチタスクというと端末には負荷が大きい機能で、どちらかと言えばCPUパワーも搭載メモリも豊富なiPhone4を持っている方に嬉しい機能だと思います。
なので、1GHz未満のCPUで、メモリもiPhone4の半分しか積んでいない3Gsで頑張る私は、あまり期待をしていませんでした。

が、しかし、これが使ってみるとなかなかどうして、使い方に注意すればiPhoneの使い勝手をグンと向上させる機能であることがわかりました。

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使い方はカンタンです。ホーム画面やアプリ起動中に、ホームボタン(□)をダブルクリック(2回連続押し)します。
すると、今まで見えていた画面がクイっと上に上がって、下から現在バックグラウンドに回っているアプリを選べるようになります。ここに出てくるのは、開いた後閉じていないアプリです。

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ここに並んでいる以外のアプリを表示させたい時は、下に並んだアプリの帯をフリックします。すると、別のバックグラウンドに回っているアプリが選べます。

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アプリを選んでタップすると、選んだアプリへ画面が奥行き方向に回転しながら入れ替わります。ちょっとしたアニメーションが分かりやすいです。
バックグランドアプリの帯を消して元の画面に戻るには、帯の上の画面をタップします。ホームボタンを押してしまうと、アプリを閉じてバックグラウンドへ回してしまいます。

2~3個のマルチタスキングだと、その便利さが分かりにくいですが、5個以上開いてマルチタスキングで切り替えると、便利さが何となく分かってきます。
ただ、アプリを開きすぎるとメモリをどんどん消費するので、同時に開いたアプリにもよりますが、iPhoneの動作がどんどん鈍くなっていきます。Memory Statusなどのメモリ管理アプリで監視しながら開いていたアプリを消すと、空きメモリが広がるのが分かります。
アプリにもよりますが、3Gsだと10個もアプリを開くと、けっこう動作がモッサリしてきます。

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そんな時は、バックグラウンドのアプリを表示した状態で、どれでもいいのでバックグラウンドアプリを長押しして、ブルブルの状態にします。
すると、アプリの左肩に(-)マークが現れるので、これを押してバックグラウンドのアプリを終了します。
この方法だと面倒なので、アプリを閉じる時に、バックグラウンドに回すだけじゃなくて、終了するという操作も欲しいところです。

バックグラウンドアプリをフォアグラウンドへ戻すと、完全にマルチタスクに対応したアプリとそうでないアプリで、フォアグラウンドに回ってきたときの挙動が異なります。
残念ながら、完全に対応していないアプリは、スタート画面から始まるので、以前のシングルタスクのときに手で素早く切り替えたのとさほど変わりません。例えばPhotogeneMusic Studioは対応していないようで、最初のスタート画面から始まってしまいます。(2010年6月28日現在)
完全にマルチタスクに対応したアプリだと、フォアグラウンドに戻ってきた時に、バックグラウンドへ回す前の状態で戻ってきます。
例えば、Carbonfin outlinerはスクロール位置まで覚えていてくれます。GoodReaderは、フォルダの場所やファイルのスクロール位置までは覚えていてくれますが、ムービーの位置はダメでした。
この辺りは、すべてのアプリが、バックグラウンドへ戻す前の状態にしてフォアグラウンドへ戻ってきてくれると、本当にマルチタスキングしている感じになり、思考が止まらずに済むと思います。
今のだと、昔のMacの擬似マルチタスクよりも少し劣っている感じです。

でも、インターネットラジオGPS系のアプリは、マルチタスキングに対応していると、スリープしてもちゃんとバックグラウンド動作していたのには驚きました。

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GPSがバックグラウンドで動いていると、右上に矢のアイコンが出ます。
今度、Skypeもスリープからプッシュしてくれるか試してみたいところです。

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ちなみに、一番左までフリックすると、iPodの操作パネルと画面オート回転ロックが現れます。回転ロックは縦画面のみ固定できます。(上記のキャプチャは固定状態を表し、ロック解除でロックのアイコンが消えます)
また、iPod起動中はiPodのアイコンはここに必ず表示されます(なぜか、バックグラウンドのアプリにも並びます)。

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画面の回転ロックがかかっているときは、右上にそれを表すアイコンが表示されます。

いろいろ文句を書きましたが、以前のシングルタスクの時よりは、使い勝手が向上したことは間違いないです。この便利さに慣れてしまうと、もう前の操作には戻れません。