facebookって何で騒がれてるの?が分かる「フェイスブック 若き天才の野望」

仕事柄、facebookには触れておかないとなと思いつつ、アカウントだけ作って暫くノータッチでした。以前に「ソーシャルネットワーク」と言う映画を見て再び触り始めたものの、使い方が全く分からず放置の状態が続きました。

映画は映画で面白かったのですが、読んだらfacebookの詳細が分かってもっと面白くなる本がある、と言う噂を聞いて読んだのが、この「フェイスブック 若き天才の野望(原題:The Facebook effect)」です。

この本は主に、facebookの生い立ちから現在も急成長中にあるその歴史と、ソーシャルネットワークとインターネットの展望について書かれています。
本は、生い立ちからの時間軸とインタビューベースで進んでいくので、堅っ苦しくなくて読みやすいです。
また、基本的にサクセスストーリーなので(現在進行形ですが)、どんどん大きくなるfacebookの過去を読んでいると、ワクワクしてきます。

事前に映画を見ておくと、本に書かれたシーンが想像しやすいと思います。また、映画との微妙な違いも楽しめます(映画では、ザッカーバーグが天才だけどチョット嫌なヤツ的な雰囲気になってますが、本では長期的なビジョンを持つ純粋な若きCEOというイメージで描かれています)。

もちろん実話なので、様々な業界有名人が登場し、コンピュータ業界に知識のある方なら、業界豆知識をゲットできるのも楽しみの一つになると思います。
最終的には、インターネットとコミュニケーションの将来についての展望が述べられ、業界のトレンドを把握するのにも役立つでしょう。本での「こうなるだろう」的な話が今まさに起きていたり、そうならなかったりするので、それも楽しめたりします。最近も、Googleが提携を断られて、MicrosoftのBing検索を採用することになったのもニュースになりましたね。これが、実は以前からの戦いだったことも、本書を読むと分かります。

この本を読んで、facebookの様々な機能が、ザッカーバーグの理想への挑戦とともに付加されてきたのを、1つ1つ順を追って知ることが出来るので、facebook自体を使うようになりました。
映画は既に見たという方にオススメの1冊です。
ちなみに、本は意外に分厚いので、読み通すには覚悟が必要かもしれません。