うさぎの島

先日、娘が風邪をひいた際、読み聞かせのために借りた何冊かの本の中に面白い本がありました。
「うさぎの島」という本だったのですが、何か見たことあるなと調べてみたところ、

前に借りた面白い本「ふたつの島」と同じ作者イエルク・シュタイナーとイエルク・ミュラーのタッグでした。

何となくパラパラめくって選んだだけだったのですが、よくよく考えてみれば「ふたつの島」と同じように、俯瞰で背景を見せるページがあったりして、子供がついつい見入ってしまう仕掛けが盛り込まれていました。
今回は、俯瞰図以外に、連続したコマ漫画のような見せ方や、建物の断面図など、子供心が分かっているような見せ方も加わっていました。

教訓めいた内容を絵本の物語として感じさせるスタイルは、ふたつの島のように踏襲しつつ、うさぎを主人公としているあたりは、もっと絵本らしい印象です。
危険だけど自由で刺激的な生き方と、自由も刺激も無いけど安心な生き方を比較するところは、娘よりむしろ自分が考えさせられる話でした。